映画忘備録

映画を見た感想を、ひたすらメモっていくブログです。

シン・シティ 復讐の女神:相変わらず映像はカッコいいが、前作ほどのインパクトはない

f:id:hate_miyo:20141228012651j:plain

シン・シティ 復讐の女神」は2005年の「シン・シティ」の続編で、フランク・ミラー作によるアメコミ「シン・シティ」シリーズの「A Dame to Kill For」を原作としている、ちなみに監督でもあるフランク・ミラーによると全3作の構想であるらしい。

前作である「シン・シティ」からも大量にキャラクターが登場するが、殺人マシーン・ミホに関しては、デヴォン青木が妊娠中であるため今回はジェイミー・チャンが演じており、マヌートに関してもマイケル・クラーク・ダンカンが亡くなっているためデニス・ヘイスバートが演じている。

シン・シティ」について 

原作の「シン・シティ」はそもそも非常にダークな大人向けのアメコミのシリーズで、陰影を強調したモノクロの画を特徴としており、それを映像化するに当たり「実写で撮った映像をアメコミ風に加工して動かす」という手法によって、そのハードボイルドな世界観を再現するという斬新なアプローチを取った極めて高いオリジナリティを持つ作品。

前作の公開当時はアニメや漫画を実写化する際の手法について、実験的な手法が多く採用され試行錯誤する過渡期にあたり、「ダークナイト*1」を代表とするリアルでシリアスな実写寄りの路線、「APPLE SEED*2」のようにアニメ寄りの路線などが模索されたが、「シン・シティ」 はそのいずれでも無い路線を打ち出してきた作品である。

シン・シティ 復讐の女神」について

シン・シティ」は複数のエピソードを描くオムニバス作品で、今回の「シン・シティ 復讐の女神」では

  • 前作から登場する”マーヴ”を主人公にした「Just Another Saturday Night」
  • ギャンブラーの”ジョニー”のエピソード「the Long,Bad Night」
  • ジョシュ・ブローリン演じる”ドワイト”のエピソード「A Dame to Kill For」
  • 前作の「イエローバスタード」の続きである「Nancy's Last Dance」

の4本で構成されている。

シン・シティ 復讐の女神」の感想

結論からいうと「シン・シティ 復讐の女神」は、前作「シン・シティ」と比較するとハードボイルドさとスケール感が欠如しており、前作ほどのインパクトと統一した世界観を提示できてないように思った。

「スケール感の欠如」については原因は明白で、ほとんどのエピソードに”マーヴ”とナンシーの勤める酒場”ケイディ”が登場してしまうためで、しかも「A Dame to Kill For」と「Nancy's Last Dance」では標的が異なるものの、どちらもマーヴが屋敷に突入して敵を倒しまくるという内容であるため、エピソード毎の差別化が感じられにくいものになっているからだ。

そして最大の魅力であった「ハードボイルドさの欠如」については、最も出番の多い”マーヴ”が、前作では粗暴ながらもカッコいいキャラクターだったのに、本作「シン・シティ 復讐の女神」では単なる暴力を振るいたいだけの人物になってしまっているのが大きくて、「the Long,Bad Night」が相変わらずハードボイルドなカッコいい男を描いているので逆に他のエピソードと浮いてしまっている印象を受けるほどだ。

メインエピソードである「A Dame to Kill For」はいい

しかしながら「シン・シティ 復讐の女神」のメインとなるエピソード「A Dame to Kill For」は、新キャラであるやたら脱ぐ魔性の女「エヴァ*3の存在感と、殺人マシーン・ミホが超活躍する*4のもあって満足度が高いけれど、他人にオススメするなら前作「シン・シティ」の方を薦めたい。

あ、ちなみにレディ・ガガがちょっとだけ出て来ますが、思いっきりレディ・ガガです。

 

映画『シン・シティ 復讐の女神』公式サイト

*1:2008年公開 監督 クリストファー・ノーラン

*2:2004年公開 監督 荒牧伸志

*3:実は本作の新キャラといえるのは、端役以外ではこのエヴァくらいである

*4:でもデヴォン青木の方が良かった

広告を非表示にする