映画忘備録

映画を見た感想を、ひたすらメモっていくブログです。

47RONIN:意外にちゃんとしてるけど忠臣蔵とは関係ない

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アメリカから逆輸入された忠臣蔵

47RONIN」 は監督カール・リンシュ、主演キアヌ・リーブスによる、忠臣蔵を題材にしたファンタジー映画で、カール・リンシュはエイリアンシリーズのプリクエル*1の監督が予定されていたが、結局リドリー・スコットが監督したため、本作が初監督作品となる。

完全なるイロモノ映画かと思われていたが・・・

突然のアメリカ製忠臣蔵リメイク!しかも主演はキアヌ・リーブスでCG全開の全く忠臣蔵というか時代劇感すらない新作という、どう考えても罠が多すぎる「47RONIN」は、誰もが”勘違い日本感が炸裂するイロモノ映画"だと思われた・・・*2

それが蓋を開けてみると、舞台は日本ですらない完全なファンタジー映画であり、超美麗なCG背景が炸裂するアクション映画だった。

恐ろしいほど忠臣蔵感が全くない

さらに意表をつくことに「47RONIN」には忠臣蔵感が全然ない、そもそも浅野内匠頭赤穂藩の領地を欲した吉良上野介*3の配下による妖術で吉良に襲いかかり、その結果、浅野は切腹を命じられ赤穂藩は吉良の領地として割譲される。

旧浅野家の家臣は職を解かれ、浅野の侍をまとめていた大石内蔵助は吉良に危険視されたため、地下牢へと幽閉されるが地下牢から脱出した大石はかっての浅野家の侍を集め、吉良への報復を行うというのが大まかな話の流れで、なんとなくプロット自体は忠臣蔵っぽい。

・・・のだが、ファンタジー色が強すぎるせいか、本家の忠臣蔵と違って”武士道”というものがあまり強く感じられず、一応騙された主君の恨みを晴らすということになってはいても、見た感じ単純に「吉良に酷い目にあわされたので殺すわ」というようにしか見えない。

やたら強いキアヌ

ここまで全然触れていないが「47RONIN」の主人公はキアヌ・リーブス演じる「カイ」である、こいつは侍ではなく道端で死にそうになっていたところを拾われた小姓のような存在である。 

実はカイの師匠は天狗で、テングとはもちろん少林寺風の格好をした妖精のような、服装は別として「ロード・オブ・ザ・リング」に出てきても違和感ないような亜人種であり、どちらかというと天狗というよりは仙人なのだが、この世界ではこれが天狗なので疑問を差し挟まないように。

師匠が天狗であるせいのなのか、カイは”ちょっとどうか”と思うくらい強く、他の人間が普通に戦ってるのにひとりだけ完全にアベンジャーズに入っても問題ないレベルである。

結構ちゃんとしている 

さてこの「47RONIN」、ここまでだと完全にやっぱり「勘違い日本感が炸裂するイロモノ映画じゃねーか」 と思うかもしれないが、ちゃんと良い所もある。

まずなにより完全に過剰なレベルのCGの風景である、この圧倒的なヴィジュアルイメージは映画内で徹底されており全く油断が感じられない。

また実質的に主役といえる真田広之演じる大石内蔵助は主人公であるキアヌを置き去りにするカッコ良さで、最後の吉良上野介との戦いも迫力があって良いし、柴咲コウ演じるミカも服装が異常に豪華過ぎるものの、今までこんなに綺麗に撮られた映画はないのではないかと思うくらい綺麗に映ってる。

他にも侍ではないカイを軽蔑していた旧浅野家の家臣が、カイを仲間として認めるとか良いシーンもあって、チームものとしても結構ちゃんと出来ていたりする。

47RONIN」の感想 

47RONIN」はいくらファンタジーとはいえ、確かに建造物や服装が中途半端に中国風で、将軍の見た目が完全に武士じゃない*4とか、そもそも風景がどう見ても地球ですらないとか勘違いテイストは満載されているものの、バカにしてたり日本文化を侮ってる感じは全く無くて、少なくともリスペクトを払っていることは感じられる。

また前述の通り意外に良いところも多いアクション映画でもあるので、単なるイロモノ映画と切って捨てるには勿体無い映画ではある、でもハッキリ忠臣蔵を題材にした意味はあんまり無いけどね。

 

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*1:2012年製作の「プロメテウス」のことだと思われる

*2:製作当初は「ロード・オブ・ザ・リング」のファンタジー要素に「グラディエーター」の戦闘シーンがミックスされたストーリーになるとか1ミリもオリジナリティのないことを言っていた

*3:浅野忠信が演じているのでカッコいいが、吉良上野介には全く見えない

*4:でも徳川綱吉と名乗ってますが

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