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映画忘備録

映画を見た感想を、ひたすらメモっていくブログです。

パシフィック・リム:いつかどこかで観た映像を100倍にして返してくれる映画

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200億円を投じた狂気の企画

巨大ロボットと怪獣*1が殴りあう様をメチャクチャな金をかけてCGで実現するという狂気の企画、それがこの「パシフィック・リム」だ、それ以上でもそれ以下でもない。

一体、どうやって騙せばこの企画内容で2億ドルも取れるのか、ハッキリ言って教えて欲しい。

監督「ギレルモ・デル・トロ」 

パシフィック・リム」の監督ギレルモ・デル・トロは、「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」などを監督した特殊効果出身の人物、日本の特撮・アニメ好きで特に円谷英二を尊敬しているらしいが、そんなことはこの「パシフィック・リム」を観れば2秒で分かる話なので、もはや説明する意味があまりない。

怪獣とロボットの大きさについて

パシフィック・リム」にはロボット*2が何体か登場するがサイズとしては50m級、ロボットアニメでいうとコン・バトラーV*3とかライディーンとかあのくらいのサイズで比較的デカめであるが、ここがもう既に偉い。

普通アメリカで作ったらリアリティを重視して15m程度のサイズ*4になっていたっておかしくはない、15mだって十分デカいし怪獣も同程度のサイズであれば不自然さはないのだから。

にも関わらず50mとしたのは、おそらく怪獣の方のサイズを基準にしたのではないかと思われる、というのはロボットアニメの場合だとリアルロボット系なら15m程度のサイズは珍しくはないが、怪獣映画だと15mというのはかなり小さな部類で50m程度の方が普通*5なので、さすがに怪獣が15mとか20mとかいうと、かなり小さい感じになってしまうからだ。

また高層ビルや空母、タンカーなど巨大な人工物と比較した場合、やはり50mはないと巨大感がでないので、そのサイズ感はとても正しい。

逆輸入された日本映画

パシフィック・リム」は怪獣と巨大ロボットという、いずれも日本で育った日本の代表的なコンテンツを扱った作品である。

もちろんこれらに関しては、アメリカ映画として製作されたことは過去に何度かある、怪獣映画ならローランド・エメリッヒ監督の「ゴジラ」、ロボットものでは「ロボジョックス」などがあるし、それ以外にも日本のコンテンツを外国で映画化したというのはいくつも例がある。

しかしながら、それらは換骨奪胎されアメリカナイズされたもので、文化の違いによりアレンジが加わってしまい、妙な違和感を感じさせるものが多かった。

しかしこの「パシフィック・リム」は違う、アメリカの大資本をもって違和感のない怪獣と巨大ロボットを再現しているという稀有な例なのだ。

もっとロボットを活躍させろ!

この「パシフィック・リム」には明らかな欠点がある、それは尺の都合上”怪獣にやられそうな人類が最後に大逆転する”というプロットにせざるを得ず、そこに向かってストーリーを進行していくため、既に人類は大ピンチというところから話をはじめており、怪獣登場初期にイェーガーが怪獣をバシバシ倒しているような場面がまるでない。

そのため「パシフィック・リム」ではイェーガーの強さを思い切り見せ付けるというような場面がほとんどないため、ロボットものとしてだけでなく、単純に映画としてもカタルシスが欠如してしまっている、もっともこれはこれで緊張があって良いともいえるが、それにしてもKAIJUが強すぎ。

そして夜の海以外で戦え!

また敵である怪獣は海からやってくるのだが、これが上陸されてしまうと被害が大きいため、イェーガーは海際で怪獣を上陸させまいと戦う。

それは分かるんだけども、いくらなんでも夜の海でばかり戦いすぎじゃないだろうか?CGの粗が見えてしまいやすい*6という懸念はあるにせよ、海上だと比較物がすくないのでサイズ感が出にくいし、怪獣の姿が分かりにくいので特徴が分かりにくい。

後世に自慢できる作品

とはいえ、この内容でこのクオリティというのは確実に後年に語り継がれる作品であり、これを劇場でしかもIMAX3Dで観たというのは、いつか必ず自慢出来る映画なので、劇場で公開している間に観ておくべき作品なのは確実である。

 

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*1:KAIJU、ちなみに回想シーンで森マコが追われているのは「オニババ」

*2:作品中では「イェーガー」と呼称

*3:身長57m、体重550t

*4:初代ガンダムで全高18m、ちなみにマジンガーZと同じである

*5:初代ゴジラで50m、昭和ガメラで60m

*6:そこら辺、トランスフォーマーは大変男らしい

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