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映画忘備録

映画を見た感想を、ひたすらメモっていくブログです。

エンド・オブ・ウォッチ:リアリティにおいては最高峰といえる警官映画

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エンド・オブ・ウォッチ*1」は「トレーニング・デイ」の監督デビッド・エアーの新作警官映画で、ドキュメンタリータッチのPOV形式*2で撮影されているため、そのリアリティはただ事ではない。

アメリカでも特に治安の悪いロサンゼルスの「サウス・セントラル」地区を舞台にしており、その治安の悪さとメキシカン・ギャングの理屈の通じなさはとても先進国とは思えない。

「サウス・セントラル」の尋常じゃない治安の悪さ

アメリカでは警官が市民を誤って射殺してしまうというような事件が起きるが、なぜそんな事件が起きるのかというのは、この「エンド・オブ・ウォッチ」を観ればすぐに分かる。

それはアサルトライフルとかサブマシンガンとかで武装してる連中が、警官と見るやいなや物凄い勢いで唐突に発砲してくるので、怪しいやつは片っ端から撃ち殺していかないとこっちがいつ死んでもおかしくない世界だからだ。 

他にも、まともに意思疎通すら出来ないメキシカン・ギャングが、裏切り者を黒魔術としか思えないようなやたら凝った殺し方してるとか、いろいろヤバイ。

エンド・オブ・ウォッチ」の見方

エンド・オブ・ウォッチ」はドキュメンタリー風なだけで普通に撮影された映画である、そして登場人物はパトロールを主要業務とする警官で、基本的に事件を解決したりはしないのであまりストーリーといえるストーリーはないという構成になっている。

そのため、どちらかというとクオリティの高い再現映像に近く、実際にパトロールしている警官から聞いた話を元にしているらしいのだが、それが災いして”ストーリー性が希薄なので観にくい”という意見もあると思うが、観る際には完全なドキュメンタリーだと思って観るのがお勧め。

POV形式の弱点

ただ唯一気になったのが、POV形式であるため「誰かが撮っている映像」である必要があるわけだが、終盤のマンションでメキシカン・ギャングからAKで銃撃されるという場面がある。 

この時、主人公側が撃たれてる様子を”撃ってる側の視点”で撮影しているのだが、その整合性をとるためか、実はチラッと写る女ギャングが手にビデオカメラを持っているんだけど、さすがにこの状況は不自然すぎませんかね?

とはいえちゃんとした警官モノ 

さて、というとちょっと完成度に一抹の不安がよぎるかも知れないが、ちゃんとバディ物としてよく出来てるし、パトロールをひたすらしているだけなのでストーリー性が希薄で観にくいという懸念も、超リアルなドキュメンタリー風映像のため緊張感が持続できるようになっている。

とにかくここまでのリアリティを誇る警官映画は他にないので、POV形式とドキュメンタリー風の構成に抵抗感がないのならば、一度”体験”するのをお勧めする。

 

エンド・オブ・ウォッチ DVD

エンド・オブ・ウォッチ DVD

 

*1:その日の業務の終了報告と、警察用語で殉職という2重の意味を持つ

*2:手持ちカメラなどによる主観視点で構成される映画、他には「クロニクル」など

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